バーテンダー★2杯目〜城島茂さんゲスト出演

Bar

【キャスト】
佐々倉溜/相葉雅紀
来島美和/貫地谷しほり
島泰三津川雅彦
杉山 薫/荒川良々
三橋順次/光石研
桜  肇/尾美としのり
桜  寿/西慶子
葛原隆一/金子ノブアキ

ラパンの扉を開けた佐々倉。
見習いからのスタート。

美和が嬉しそうにやって来た「本当だったんだ、ラパンに入ったって
(三橋の計らいのようだ)
美「お帰り!
溜「え?」
美「あなたには、そう言ってくれるお客さんが沢山いると思うな」
溜「ありがとうございます。また1から出直します」
美「じゃあ、出直し祝いに何か奢って」
溜「えっ、僕が? 逆じゃない?」
バタン! そこに入って来た客は、葛原だった。
杉「ご注文を」
佐々倉に向かって「ジン・フィズを」と。
三橋とアイコンタクトで承知した。
溜「かしこまりました」
と葛原の前でカクテルを作る佐々倉。
その様子を観察する葛原。
溜「そう言えば、ジンフィズのフィズって炭酸が弾ける音から来ているそうですけど、ちっともフィズ、フィズなんて聞こえないですよね
杉「あのバカ! 何、呑気な事を」
美「佐々倉さんずっとパリに居たから葛原さんのこと知らないんだ」
溜「お待たせしました、ジン・フィズです」
葛(なんだこの微妙なコクは…)心の中で味を解析している。
葛「普通のジンフィズとは違うな、オリジナルか?」
溜「はい。プロのそれも一流のバーテンダーの方に普通のレシピでは退屈かなと
美「どうして分かったの? 葛原さんがバーテンダーだって事」
溜「ジンフィズを頼まれたって事もあるけど、お客様のその右手の小指、シェーカーのタコですよね?」
葛「俺が同業者だと知ってオリジナルを出すとは、大した自信だな」
溜「いえ、バーテンダーは客としてカウンターに座っても、中々仕事を忘れられないものです。だからせめてカクテルを口にした一瞬だけでも楽しんでいただけたら」
葛「楽しむ?」
溜「はい。何を使ったらこんな味になるのか、何を混ぜたらこんな色が生まれるのか、それを想像するのもバーの楽しみ方の一つだと」
葛「それでジンフィズにラムを入れたのか?」
溜「いえ、ラムではありません」
葛(何!)と目を見開いて佐々倉を見る。
溜「和三盆です
葛(わ、和三盆?)
シロップや上白糖の代わりに和三盆を使った佐々倉。
葛「面白い!」
杉「褒めた! ミスターパーフェクトが」
葛「ひとつだけ教えてやるよ、お前のカクテルは完璧からはほど遠い」とだけ言って帰って行った。
美「どういう事? 完璧からは、ほど遠いって」
杉「お前が奇を衒って和三盆なんか使うから」
佐「あの人って?」
美「葛原隆一さんといって、うちのお爺ちゃんのオーナーのバー、Kのチーフ」
三橋「4〜5年前、突然現れて以来、賞という賞を総なめにしている、まさに天才バーテンダーです」

【お爺ちゃんのホテル】
美「じゃあ、葛原さんに佐々倉溜の事教えたの、お爺ちゃんだったの? どうしてわざわざ?」
島泰三は佐々倉と葛原を勝負させる気でいるようだ。

杉山は佐々倉にあれこれと仕事を言いつける。
が、全て完璧に用意されている。
杉「つまらない奴め、完璧だと突っ込めないだろ! この、完璧の母が!」と滑る。
溜「すいません」
杉「今の笑うとこだろ! そういう笑いのセンスもないから、ミスターパーフェクトに完璧じゃないって言われちゃうんだよ!」
溜「あの人の店って何処にあるんですか?」
杉「お前なんかが入れる所じゃない」と。
そこに三橋が「そうでもありませんよ」とホテルカーディナル1周年記念パーティの案内状を見せる。
葛原と一緒にバー・ブースを担当してくれと言われてるらしい。

さくら食堂で佐々倉が焼きそばを食べてる時、バー・ブースの話を聞きつけた美和がやって来る。
美「勝つ自信はあるの? お爺ちゃん、あなたと葛原さん試してるんだと思う」
溜「試す?」
島泰三がメインバーを任せられる本物のバーテンダーを探してるという話を聞かされる。美和から「神のグラス」の話も聞く溜。
(さくら食堂のおやじさんの「おいちゃんの丼」笑えた)

美和に仕事中、親友の山岸由香利から電話。
彼とデートにオススメのバーを教えてくれと。
美和はラパンを教える。
(女性編集部での会話も笑えた)

早速ラパンに、彼氏と。(彼氏って城島君だった
「今日は朝まで飲むか!」で盛り上がってたが彼氏の携帯に連絡が入り、そそくさと外へ。
グラスを一気に飲みほす由香利の元へいき、
溜「おかわり何かお作りしましょうか?」
由「じゃあ、オススメのものを」
彼「悪い、行かなきゃ」彼氏は帰っていった。
寂しそうな由香利。

美和はたったひとり編集部に残されてる。
調子のイイ、編集長の愚痴を言いながら…。
そこに携帯で由香利からラパンに呼び出される。
由「たまに女子会もいいかなって
美和の注文したアドニス
由「どんなカクテルなんですか、アドニスって?」
溜「ドライシェリーを用いたほんのり甘いカクテルです」
それをを作る姿を見て、「プロって感じ」
溜「ステアと言って、それぞれのお酒の個性を殺さないよう、かつ氷が溶けないように素早く混ぜ合わせているんです。この時1番大切なのはどこでやめるかです」
由「バーテンダーさんの指ってセクシーだよね」
美「セクシー?
由「美味しい!私、佐々倉さんのファンになっちゃいそう」
一緒に飲んでくれとせがむ由香利。
美「バーテンダーはカウンターの中に居る時は・・・」
「いただきます!」と一緒に飲む佐々倉。
美和、何故かイラついてる。
美「とにかく明日葛原さんに負けたら承知しないから!」さっさと帰っていく。
溜「なんなんだよ、勝つとか負けるとかって

パーティ当日。準備中に葛原に挨拶する佐々倉。が、反応なし。

ブースは葛原と佐々倉の二つが用意されていた。
客「君、パリのラッツにいた事もあるそうだね」
客「お若いのに凄いわ」
イチゴのオリジナルカクテルを振舞う。拍手が起きる。

葛原もなかなかの腕前だった。葛原のカクテルにも賞賛の声が。
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美「葛原さんより佐々倉さんのブースの方がお客さんに人気があるみたいね」
泰三「そう見えるかい?」

葛原はグラスの汚れを見つけ、いきなりアシスタントを「クビだ!」とその場で切った。相当な完璧主義者だった。
その場でクビにされたアシスタントは客層の中に消えていった。
客がドン引きしたかのように見えたが、彼の周りに再び人が集まっていた。葛原の実力に真の酒好きは集まるようだ。

エレベーターでバッタリ会ってしまう。
溜「お疲れ様でした。あの人本当にクビですか? あれ位の事で
葛「あれ位の事?」
溜「俺は嫌です、あんなやり方」
エレベーターが着き、乗り込む葛原。
葛「常に完璧なものを求めなければプロとは言えない
ドアが閉まった。

美和の箱の中の包みに胸ときめく杉山。
バレンタインだった。
その時、由香利が佐々倉目当てにラパンにやって来た。
バレンタインのチョコも渡してる。
出しそびれた美和。
溜「お礼にボクから一杯」
「美和さん何かお作りましょうか?」とついでに聞かれた。
気分を害して「仕事が〜」って出て行ってしまう。
その時、由香利に出したカクテル
ウィスパーです

美和はさくら食堂で一人ご飯。
おじさん相手にチョコを渡そうとしたら、奥さんにもらっててここでも渡しそびれた。

泰三から美和に電話。
翌日泰三の元へ向かうと、そこに佐々倉が現れた。
今日は二人に同じカクテルを作って貰いたいと。
葛「自分は構いませんよ」と現れた。
佐々倉は断った。客の為であって勝負の道具ではないと。
泰「美和の為に作ってやって欲しい
葛「逃げるのか?」と言われた佐々倉、受けて立つ事に。
溜「美和さんが飲みたいものを」
美「それじゃ、マンハッタンを

美(スゴイ、二人とも同じタイミングで)
佐々倉の方が早めにステアを辞めた。
泰「公正を期すために目を瞑って飲もうか?」
初めに飲んだ方は(美味しい、ウイスキーベースなのに味が軽くてサッパリしてる)
次のは(美味しさ中に丸みがあってこっちの方が美味しい)
美「私、こっちの方が好きです」目を開け(佐々倉さんのだ!)
人の舌は体温より±25度から30度離れた温度を美味しいと感じ、佐々倉のは葛原に比べて1〜2度温度が高いのだという。美和がコートを脱いでるのを見て暑いのだと感じそれに合わせというのだ。
葛「未熟というのは、ある意味微笑ましいな。カクテルは嗜好品だから好き嫌いがあるのは当然だ
美「それって負け惜しみですか?」
葛「つまり、それを本当にマンハッタンと呼べるかどうかだ
溜「僕のグラスがカクテルじゃないと?」飲んでみる。表情が固まる。味が変化していたのだ。
美和も味を比べると、葛原のカクテルの方が美味しかった。
ステアを短めにしたため、味のバランスが崩れたのだという。
客の嗜好に合わせてると完璧な味がわからなくなるという事だった。

河原で落ち込んでる溜。美和も隣にいる。
溜「さすがに今回は完敗だったな。あの人のカクテルは素材を混ぜてるんじゃない、マンハッタンという全く新しい酒を作ってるんだ」

今回の結果でメインバーの話を泰三に切り出す葛原、渋る泰三。簡単には譲らないようだ。

美和は由香利に再びラパンに呼び出される。
由香利は彼と別れたという。
佐々倉の「バーでは声低く語れ」という言葉。
溜「バーでは皆さん、時に静かに自分自身と語り合うものです。その時、誰かが大きな声を出してしまうと、せっかくの大切な囁きを聞き逃してしまうので・・・心の中の一番大切な声、ウイスパーです」
佐々倉の作った「ウィスパー」で吹っ切れたと言うのだ。
由香利の恋は不倫だったようだ。

由「美和の言う通り、バーって素敵な所だね、寂しい時に一緒に飲んでくれたり、渡せなかったチョコレートを貰ってくれるバーテンダ―さんがいて
美「そうだったんだ」
溜「何か、お作りしましょうか」と言った時、
三崎が気を利かせ「私からです、召し上がってください」とカクテルを差し出す。

帰り道、美和と溜。
美「お客さんを満足させたいって心は佐々倉さん、誰にも負けてないと思う・・・バーテンダーは1日にして成らず。そして一人にして成らず。お客さんあってのバーテンダーだもの」と励ます。
溜「美和さん、やっぱり酔ってない?」
美「酔ってない!」
美「どうせお腹ぺこぺこなんでしょ!」と袋を渡す。
「ありがとう」と即、頬張る。
「ん? チョコ味?」
1日遅れのバレンタインってか。
「ありがとう!」と美和をガン見する溜「今日の美和さん、いつもと違って・・・・・・・顔むくんでない?
とデリカシーを欠いたお言葉。
美和を再び怒らせてしまった。

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毎回出てくるカクテル「あ〜、飲みたいー!」と思ってしまう。
シェーカーは持ってるのだが、やっぱり人様が作ったのを飲んでみたいですなぁ。
城島茂、結婚してないのに不倫が似合う・・・冗談!